海外吟詩行

海外吟詩行 台湾・吟詩交流の旅
2019年10月21日(月)~10月24日(木)

 今回初めて、中国以外の台湾・吟詩交流の海外吟詩行の開催となりました。台湾は、親日派が多く、日本との交流がなぜ活発なのか。それは、1895年~1946年の間、約50年間日本統治時代があり、台湾と日本のつながりの原点を知ることが出来ました。
 1日目、故宮博物院の見学です。故宮は歴史がもたらした至宝で、中国清朝最後の皇帝、溥儀が北京の故宮から退去した後、毛沢東率いる共産党と蒋介石率いる国民党の間で内戦になり、形勢が不利になった国民党は、1925年に歴代皇帝が所有していた美術品のなかから、厳選した第一級の文物を1948年から3回にわたって台北に運んだ。1965年それを収蔵する故宮博物院が完成し、皇帝私有の宝は晴れて、世界中が衆目する公の宝となった。
 展示物は器物、書画、図書文献に大別され、1階~3階に、時代順にカテゴリーに分けられて配置されている。
 数多い所蔵品のなかで、「翠玉白菜」「肉形石」「象牙透彫雲龍文套球」など膨大な数の至宝は、石器時代から清朝時代までの中国の歴史の変遷を今に伝える貴重な文化遺産です。

海外吟詩行 台湾・吟詩交流の旅
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 2日目、西郷隆盛ゆかりの地、西郷菊次郎・宜蘭設治記念館、天明燈上げ等を見学・体験する。
 3日目、忠烈祠で衛兵交代式を見学後、台北孔子廟に行きました。台北孔子廟は1879年建立され、日本統治時代は病院となり、1929年に再建、大成殿が完成し、2008年の修復を経て現在の姿になったものです。見どころは、外壁の文字「萬仭宮牆」の文字です。孔子77代目の孔徳氏が書いた論語で「学問に近道はなし、一生懸命励みなさい」という意味です。市内のレストランにて、孔子79代孔垂長御夫妻と食事を共にし、総本部地藏会長と記念品の交換を行いました。
 4日目、台湾総督府を見学しました。日清戦争の結果、清国から割譲され台湾を統治するため設置されたものです。日本人建築家によって1919年に建てられ、台湾と日本のつながりを知ることが出来る歴史的建造物になっている。入館には、パスポートが必要で、全行程ガイド同伴による見学となる。建物は常に警察官と憲兵隊員よる警備下にあります。
 国立台湾博物館は、1908年第4代台湾総督児玉源太郎と民政長官後藤新平を記念するため建設され、現在の建物は1915年に完成したものです。台湾で最も歴史のある博物館となっている。

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広報局 広報部