会長挨拶

公益社団法人関西吟詩文化協会
会長 古田哲壮

公益社団法人関西吟詩文化協会のホームページへようこそ

「人生100年時代」と言われて久しくなりました。
コロナもようやく落ち着いた状況になりました。楽しく生活する上で、吟詠は生涯の楽しみに最適です。いつまでも健康で充実した日々を過ごすため、私たちと一緒に詩吟を嗜(たしな)みませんか?

次のような文句 聞いたことがありませんか。

漢詩

「少年老い易く 学成り難し 一寸の光陰 軽ろんず可からず・・・」   偶成 (朱熹)
「君に勧む更に尽くせ 一杯の酒 西のかた 陽関を出ずれば 故人無からん」送元二(王維)
「国破れて 山河在り 城春にして 草木深し・・・」          春望 (杜甫)

和歌

「たはむれに 母を背負いて そのあまり 軽きに泣きて 三歩あゆまず」    (石川啄木)
「久方の光のどけき 春の日に しづ心なく 花のちるらむ」     (紀 友則)

俳句

「古池や 蛙(かわず)飛び込む 水の音」   (松尾芭蕉)
「朝顔に 釣瓶(つるべ)とられて もらひ水」  (千代女)

新体詩

「山のあなたの 空遠く 「幸」住むと 人のいふ・・・」(カールブッセ)
「ふるさとは 遠きにありて 思ふもの・・・」   (室生犀星)

どこかで一度はお聞きになったことがあるでしょう。

  • 私たちは、これらの日本・外国の著名な作者が残してくれた漢詩(名詩)や和歌・俳句・新体詩などを伝統的旋律にのせて、歌って楽しみ、知らず知らずの内に作者の心情に触れて文学や歴史を学びます。
  • 優れた名詩を吟じることで、私たちに感動と生きる勇気を与えてくれます。
  • 腹式呼吸で発声すれば、ストレスも解消され、健康にも良い効果があります。
  • 詩吟を始めるとカラオケなどの歌が上手になります。
  • 性別年齢を超えた多くの友人ができます。

以上のように、吟詠による効用はたくさんあります。

  • 公益社団法人関西吟詩文化協会は、昭和9年に創立し、平成23年12月22日に内閣総理大臣より公益社団法人の認定を受けた(全国で3団体のみで東京以外では唯一)の文化団体で、令和5年、本会は創立90周年を迎え、記念事業に取り組んでいます。
  • 3歳から101歳の方まで、全国で約8千人の会員を擁し、吟詠を通じて社会に奉仕する団体です。全国で約1,500の教場があり、初心者にもていねいに指導する体制を整えております。

入会を心よりお待ちしております。

最後に、私たちのモットーをご紹介します。

1.会 訓   創始者 宮崎東明先生書
一生初心
2.巻頭言

「之を知るものは之を好むものにしかず、之を好むものは之を楽しむものにしかずとは、孔聖の道を語りし所なり、吟詩も亦然り。ただ其の詩を知り、其の詩を吟ずるのみなるは未だし、これを好むにいたりてよし。ただ之を好むも未だ可ならず、其の意を悟りその義を楽しむにいたりて完(まった)きなり。楽しめば則ち生ず。詩中の景、詩中の情、油然としてその心に生じ来りて、己れ遂に詩中の人となる、これを同化という。吟詩の妙味ここにあり。修養の道も亦ここにあり。われ諸君とここに従事せん。」 初代会長 藤澤黄坡先生遺文