課題と作例

冬季号(184号)課題 「苦寒」 [くかん]

苦寒

読み方

  • 苦寒(くかん)
  • 朔風(さくふう)凛烈(りんれつ)玉塵(ぎょくじん)馳(は)す
  • 枯木(こぼく)花(はな)を飄(ひひるがえ)す景(けい)又(また)奇(き)なり
  • 破壁(はへき)耐(た)え難(がた)し寒(かん)骨(ほね)に徹(てっ)す
  • 紅爐(こうろ)酒(さけ)を温(あたた)め獨卮(どくこ)を傾(かたむ)く

解説

 題の「苦寒」を作詩するにあたって漠然として何を詩料にしたら良いか、少 し悩みました。その言葉を表現する字句を「だれにでもできる漢詩の作り方」
95頁転句の下三字寒徹骨を置いた。そうすれば茅屋の隙間風の寒さが思い浮かび、破壁と難耐の四字を置いた。結句の下三字は囲炉裏で酒を飲んで身体を温めようと獨傾卮をおき、韻は支韻に決まった。それに類する上四字、紅爐、温酒を置く。起句は苦寒を思わせる冬景色を表現する為、吹雪を連想し玉塵馳とし、上四字に朔風、凛烈を置いた。次に承句の下三字は雪の積もった景色を表現する為、景又奇を置き、何がという事で上四字に枯木、飄花を続けて、拙いながら何とかできあがりました。
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