課題と作例
夏季号(210号)課題 「新年偶成」 [しんねんぐうせい]

読み方
- 新年偶成(しんねんぐうせい)
- 瑞氣(ずいき)蓬蓬(ほうほう)丙午(へいご)の春(はる)
- 一家(いっか)恙無(つつがな)く此(ここ)に新(しん)を迎(むか)う
- 屠蘇(とそ)一盞(いちさん)元旦(がんたん)を祝(しゅく)す
- 康健(こうけん)除災(じさい)偏神(ひとえにしん)に禰(いの)る
解説
課題の「新年偶成」は新年に偶成とは「思いがけなくできる。ふとした思いでできた。」ということを綴ればよい。作者はおめでたい丙午の春を迎えた心境を綴る。轉句下三文字で「祝元旦」を置き上に「屠蘇一盞」を置いて轉句を完成、結句の下三文字「偏神禰」を置き眞韻とした。上に「健康除災」を置いて完成した。起句、承句は詩面の都合上省略。誰にでもできる漢詩の作り方本三十六~三十八頁を参考にした。
冬季号課題詩 10月1日~10日迄 厳守