243 漢詩のぶらり旅

  • 投稿者:
    原 江景
  • 地区:
    大阪府
  • 支部:
    堀江

山口県(防府新下関)市内巡回往ってきました。

塩でささえた防長二国わが国の塩業を支えた三田尻塩田。現在では二本の釜屋煙突がそびえる鶴浜塩田の諸施設を復元し、市民の学業活動の場として造られているとのこと。記念公園の面積・・約8540m.

野村望東尼と墓
女流、勤皇歌人で、多くの秀歌を残し、高杉晋作ら維新の志士に纏わる尊王の志篤く、その行動は日本女性史に残るほどのものといわれる。野村望東尼の墓、住居あとをヤット捜し求め、面影を追いながら、周辺を眺めては当時の状況を思い出そうとしても、餘にも今は佇まいが寂しく何とも言えない感じでした。

防府の天満宮
西の奈良を思わせる風景が展開する防府天満宮風光明媚な市内を一望。通称「天神山」のふもとに位置し、京都の北野神社、福岡県の大宰府と共に、日本三大天神の一つとして古くから人々の信仰が篤い。右大臣の座をおわれ大宰府に下る途中、防府に立ち寄り、この地に深く愛着をもったことから道真の死後、現在の地に社殿をたてて祭られた。

下関市の厳島神社。御創建820年・御祭神「市杵島姫神、田心姫神、湍津姫神」又、高杉晋作が小倉戦争の戦勝のお礼として当神社に奉納された百四十年を迎える大太鼓が設置されている。幕末・維新の頃には高杉晋作、伊藤博文ら志士たちもこの界隈を往来したとか。

赤間神宮、安徳帝御陵、壇ノ浦古戦場、関門トンネル。
壇ノ浦の合戦で入水された安徳天皇を祭神とする神宮で、境内には安徳天皇阿弥陀寺御陵、平家一門の七盛塚、怪談で有名な「耳なし芳一」の木造がまつられている芳一堂、「長門本平家物語」「源平合戦図」など貴重な資料がある宝物館がありました。宮本武蔵と佐々木小次郎の決選の舞台となる処に少し小高い奥まった位置、社殿は荘厳な佇まいであり、鮮やかな朱塗りがなんとなく厳粛さを想わせる感じでした。

御裳川、安徳帝ご入水のところ。
石碑に刻まれた二位の尼のご辞世。

(今そ知るみもすそ川の御なかれ
         波の下にもみやこありとは) 高浜虚子書

わずか八歳であった安徳帝がご入水(千載の帝魂呼べども返らず春風腸は断つ御裳川)

公園前の海、関門海峡の景色が見られ、ここはまた、源平合戦の古戦場であると共に幕末の攘夷戦で外国船に砲撃した砲台が今も関門海峡をにらんでいる展示してありました。
国道9号を挟んで関門トンネルの人道口があり、海峡を渡る距離1560m.往復約40分〜50分位かかりました。すこ〜し!(^^)!フウフウ言いながら頑張って渉ってきたんですよ。(パンフレットの見出しは片道15分とか?)!(^^)!とにかくフウフウ・・・
夜景の海峡の眺めはまさに、ミニクルージング気分になるとか!!時間の関係で観られなかったのが残念、楽しみを後にのこしながら帰ってきました。わたくしの感じた漢詩ぶらり旅でした。

投稿日時: 2004/01/28 02:05:52