299 播州赤穂への道をてくてくと・・・
「王法は廃す可からず 臣節は已む可からず」
阪井虎山の四十七士を詠ずの赤穂義士のふる里を歩いてきました。
討ち入りから300年たった今も義士たちの物語りはすたれることなく、毅然として語りつがれている。
赤穂市中には、観光バス、自家用車、列車などで、土曜日、日曜日でもないのに多くの人が訪れている。
人気の原点は何なのか、又、義士たちの人気はどこにあるのか、を推察しつつ風情あるゆかりの道を尋ねる・・・
市内観光は、息継ぎ井戸ー花岳寺ー赤穂大手門ー大石神社ー大石邸跡(歴史博物館、赤穂城本丸門)
と順をおってゆっくり歩きながら完備された道路標識にしたがい市内遊歩観光3時間(18,000歩の旅)知らずしらずに歩んだんですよ。
浅野家と義士の寺、花岳寺
よろづ世の人のかがみと匂ふなる
花おかでらの庭のいしぶみ
の歌碑や
忠に咲き義に散る塚の桜かな
の句碑など、他に当時を彷彿とさせるものが多くありました。
播州赤穂路の春の風が頬をかすめ、心なごむ爽やかな旅の一日でした。
投稿日時: 2004/05/05 01:02:07
同じ旅行をしても、漢詩にまつわる思いを抱いての18000歩、足の疲れもなんのその。元気に旅を楽しめるって素晴らしいですね。
早速、阪井虎山の「四十七士を詠ず」を読み返してみました。私もいつか機会をつくって播州赤穂へ旅行してみたくなりました。これからも楽しい旅行の話を紹介してください。
投稿日時: 2004/05/05 07:44:40
No.301 Re:播州赤穂への道をてくてくと・・・
水を渡りまた水をわたり、花を看また花を看る
春風江上の路、覚えず君が家に到る
「胡隠君を尋ぬ」のような春景色の中、遠い昔に懐いを馳せながら歩く原先生のお姿が目に浮かびます。
赤穂の里には、四年ほど前に小生の研修部の吟行で
行きましたが、先生の記事でまた当時を思い起こしています。
赤穂義士の忠義の精神は映画やTV、物語で代々教え伝えられてきていますが、やはり日本人としての生き方を多く訓えられるところに有るのでしょうか。
明治維新前の教育家吉田松陰も赤穂義士が忠誠心を尽くしたことへの一途な思いに共鳴し、松下村塾で維新革命の原動力ともなる人材を多く育てたこともまた感慨深く思います。
赤穂義士の精神は何年経過しても世の語り草として伝えられていくことでしょうね。
歴史を尋ねて旅する人の心は純粋で、また新しい思いの始まりです。
徒歩で体をほぐし、頬に土地の風を受けながらその土地の遠い昔を思い起こすことの出来る旅は心身に新しい活力を養ってくれます。
原先生とてもいい旅のお話有難うございました
投稿日時: 2004/05/05 10:11:47