317 史跡めぐり 生野の町 生野銀山

  • 投稿者:
    原 江景
  • 地区:
    大阪府
  • 支部:
    堀江

一千余年の間に数多くの史実を残しながら栄枯盛衰を重ね多くのドラマが繰り広げられよみがえる歴史と伝統の生野。

生野銀山の発見以来、中国山脈の山並みに囲まれた小さな集落は「生野を制するものは天下を制する」の諺通り。

その時代、時代の為政者、織田、豊臣、徳川氏などは、いち早く手中に治め、それぞれの代官を置き、明治以降も政府直轄鉱山として栄え、歴史規模の大きい日本の熱水鉱脈鉱床大鉱山、銀や銅など多く産出されたそうです。

昭和48年に閉山後、現在では当時の模様を観光施設として再現、電気仕掛けの人形が、幕府に献上する上納銀が出来るまでの坑夫たちの、当時の時代の作業風景、又ノミ跡も生々しい堀跡も紹介、岩肌には鉱脈が見られ江戸時代の坑内作業を再現されていました。

旧坑、坑道地下、1000m.延長350km.、光と音、様々に色が変わる光のゲート、地中深く、大きな大きな銀山の冷蔵庫、5、6℃位かしら、?!!坑道内温度はかなり低い、往復約40分、想像を絶する様な思いをいたしました。

交通=大阪駅から山陽本線姫路駅乗換え、播但線で生野駅まで約2時間30分・・生野駅よりシルバー生野(銀山跡)見学・・・徒歩で片道約30分

生野駅近くに、生野義挙、平野国臣の遺跡、代官所跡がある。

「義挙一朝事敗ると雖も 英魂凛凛永く神を傳う」

日本の歴史に残る「生野の変」と言われた事変、徳川幕府の政治に不満を抱き、欧米諸国の脅威から国を守ることを志す人々が、生野代官所を占拠して挙兵したが、時に利あらず自刃により果てた。

この事変が魁となって明治維新の政変が成功し、新しい日本の誕生となった。

代官所跡、現在は「生野書院」として文化の活動をされていました。

偉大な文化の跡、生野を舞台とした史跡めぐりをいたしました。

投稿日時: 2004/07/03 01:19:16

No.318 Re:史跡めぐり 生野の町 生野銀山

  • 投稿者:
    中島菖豊
  • 地区:
    奈良県
  • 支部:
    大和郡山

 原江景先生の史跡めぐりの旅の寄稿も回を重ねてきますと待ち遠しくなります。
次はどちらへ行かれた紀行文かな?って期待したくなりますね。
日頃詩吟を学び楽しんで居ますと、テキストに出てくる人物やその土地の景色や歴史のことなど詩吟で学んだことが更に理解しやすくなります。
とてもありがたいことです。

 一死大義に殉じ ただ一筋に 倒幕の先駆とならん

 土佐の四天王(坂本龍馬、武市半平太、中岡慎太郎、吉村虎太郎)の一人であった天誅組吉村虎太郎に決起を自重するようにと三条実美の
使いとして大和五条まで走り説得した平野国臣。
命懸けで天忠組を支援しようとした平野国臣が、虎太郎達を説得できなかったことは痛恨の極みだったにちがいない。

彼の燃える救国の情熱、胸の内は桜島の噴煙にも益して、強く燃えていたことが伝わってきます。
我我詩吟愛好家達にも色濃く惹かれるものがあります。

我が胸の 燃ゆる思ひにくらぶれば 煙はうすし 桜島山 (国臣)

今夜の教室で松口月城先生の志士平野国臣
をみんなで合吟したいと思います。

有難うございました。

投稿日時: 2004/07/03 08:52:56