4426 漢詩の構成について

  • 投稿者:
    che
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    大阪府
  • 支部:

以前投稿しました会員です。
江南の春について3句目 南朝四百八十寺 の読み方ですが私は高校時代教わりましたのは ナンチョウ シヒャク ハッシンジと習いました。石川先生の新漢詩紀行でも平仄の関係で ハッシンジとなっています。しかし関西吟詩では ハチジュウジ と教えられています。私は以前東京吟を約20年習っていましたので戸惑っています。
吟ずる場合は良いのでしょうが

投稿日時: 2010/11/06 14:56:58

No.4434 Re:漢詩の構成について

  • 投稿者:
    森口雪孝
  • 地区:
    大阪府
  • 支部:
    HP委員

関西吟詩の教本詳解の江南春望の「備考」欄に解説がありますので転載します。
【転句の「八十寺」を「ハチジュウジ」と読むと、仄字下三連となり、よろしくない「ハッシンジ」と読むを可なりという説もあるが、本会では敢えて「八十寺」を「ハチジュウジ」と読んでいる。上智大学教授文学博士山田勝美著「中国詩選」でも「ハチジュウジ」と読んでよかろう。とされてある。】
・参考に平仄を見ると、「四百八十寺」の五字は、みな仄字(去・入・入・入・去)であるが、仄声が続き過ぎてみっともないので、古来より「十」を入声でなく平声で読む習慣があり、日本でもそれゆえ「ハチジュウジ」ではなく「ハッシンジ」と読む。という説を取り入れている詩吟界の流派も多くあります。(HP委員)

投稿日時: 2010/11/06 23:04:09