450 ご回答御礼並びに抱負

  • 投稿者:
    上田 博章(芳章)
  • 地区:
    大阪府
  • 支部:
    布施

 このところ老人会等の雑用で忙しく久しく関吟のHPを見る機会がありませんでしたが 先日友人から「回答が載っているよ」という言葉に久しぶりに貴協会のHPを開いてみました 沢山なメールの中 探すのに往生しましたが 森口 雪孝先生のご丁寧なご回答を読ませていただきました 有難うございました
 真瑞庵愚伸氏疑問の「菅原道真作 九月十五夜」についてですが 漢文として「似て」「如く」と読んで間違いはないとのことですが それでは「読み」と「意味内容」が相反するものになってしまうのではないでしょうか 列記されている文例もほとんどが「似たるも」「如きも」になっているとのことですので後者の読みを選択されたほうが無難かと思います
また 風気をただ単に「風」と意解なされていますが、自然の風も多少ありましょうが主として「周りの殺伐とした気配=雰囲気」としたほうが流人道真の心境を如実に表わせるとおもいますので、「風」ではなく「風気」若しくは「周りの雰囲気」としたほうが?
 以上はさておき、「飛梅」の「残瓦怨」「古鐘燐」の件ですが、 「七言詩の下三字は押印の関係でどう読んでもかまわない」などということを考える前に「残瓦」「古鐘」を擬人化して「残瓦の怨みが聞こえてきそうだ」 「ただ一つ残された古鐘が可愛そうだ」と意解することにより文法に逆らうこともないのでは・・・・     よろしく
浅学な私が不躾なことを言いましたが 悪しからずご容赦のほどを・・・・・・・・・・ 

投稿日時: 2005/03/18 14:04:43

No.451 Re:ご回答御礼並びに抱負

  • 投稿者:
    森口雪孝
  • 地区:
    大阪府
  • 支部:
    HP委員

関西吟詩文化協会総本部発行の教本に対するご意見ありがとうございます。頂きましたご意見については、会長から本部教養指導部、教本改定委員会に検討の指示がなされ、今後の改定審議の課題として認識しております。
ご存知の通り、教本改定については以前の教本の「意解」の書き方が難しく「意解」に解説が必要なものがたくさんありましたが、今では小学生でも理解できるように改善されてきております。また、詩文の読み方につても、今後検討されることと存じます。
今まで馴染んできた詩文の読み方を変えるについては、これまで流統を継承してきた先輩に対し、どの学者の説を採用するか誰もが納得できる理由が必要です。長い目で見守ってください。(HP委員森口雪孝)

投稿日時: 2005/03/19 10:11:22