501 天誅義士の足跡を訪ねて
静かな時の流れに包まれた東吉野。
山々に、谷々に、村の辻々に佇めば、維新の魁に散った義士。血路を求め足の郷道より銃口の待つ鷲家口めがけて斬込み散っていったと云われる義士の雄姿がしのばれます。
吉村寅太郎の墓。天誅組と幕府方追討ち軍の壮烈な戦いがくりひろげられた地。
政変により尊攘派が中央から追放され、寅太郎らの後ろ盾を無くした。
十津川に本拠地にし、高取城を攻めるが惨敗。
高見村鷲家口付近に隠れたが、敵の放った一発の銃弾に瀕死の重症を負い27歳の若さで自刃した。
幕末から明治維新にかけて活躍した天誅組の志士達、結果は無残な敗北、戦略を無視した挙兵であったかも知れないが、天誅組への評価、又、情熱を感じ今、現在では天誅組顕彰会や村人たちによって墓地は美しく清掃されて香華が絶えることなく、東吉野村に残る天誅組の史跡が物語っていました。
近鉄榛原駅下車〜バス(小川村)で下車しました。
投稿日時: 2005/08/30 22:02:56
No.502 Re:天誅義士の足跡を訪ねて
原 先生、お久しぶりです。
相変わらずお元気で歴史を尋ねて吟行なさっていますね。
ご健康健脚何よりです。うらやましいですね。
今日は天誅組終焉の地への旅でしたのですね。
雨が激しく降っていたのにぬれませんでしたか?
吉村寅太郎といえば(社)関吟のテキストにもありますね、
「頭をめぐらせば蒼茫たり浪速の城」舟至由良港でしたね。
寅太郎も国を憂えばこその挙兵であったろうが、もう少し時を緩やかに過ごせたらまた日の目も見えたろうに、と惜しまれます。
秋なれば こき紅葉をも 散らすなり
わが討つたちの 血けぶりを見よ
痛烈な寅太郎の最期です。
投稿日時: 2005/08/30 22:48:01