504 原江景先生

  • 投稿者:
    松山菖越
  • 地区:
    奈良県
  • 支部:
    琴嘯

原江景先生。いつもご投稿されておられ楽しみに読ませて戴いております。遠く吉野の鷲家までお一人で吟行されたのですね。私も随分昔、哲菖会青年部在籍中に吟行として吉村寅太郎を偲んで当時の会長田中哲菖先生をご来賓として参加して頂き鷲家に行きました。その時には哲菖先生から天誅組の歴史を学び「舟至由良港」までの経過も教わりました。田中哲菖先生はそれまでにも、現地に行かれ、次の様な漢詩を残されていました。
   
    「嗚呼天誅組」 昭和34年9月作
  憂國至情能挺身 憂国の至情能く身を挺し
  代天誅賊是忠臣 天に代わって賊を誅するは
                   是れ忠臣
  嗚呼衆寡不相敵 嗚呼衆寡相敵せず
  魂魄空留護玉震 魂魄空しく留めて玉震を護る

 そして私達と共にして戴いた青年部の吟行で作詩さ れましたのが次の作品です。

    「天誅義士墓前作」 昭和46年9月作
 渓山寂寞鷲家辺 渓山寂寞たり鷲家の辺(ホトリ)
 拠弔義臣苔石前 拠って弔う苔石の前
 一首奉吟唯有涙 一首の奉吟唯涙あり
 低廻難去想凄然 低廻去り難く想い凄然

 ★ 辺・ 拠って・低廻の廻の文字はパソコンには
   有りませんので当て字にしました。字源に載っ   ている漢字です。

 原江景先生のお陰さまで、昭和48年9月に哲菖会青年 部が吟行した田中哲菖先生の事もも思い出すことが 出来まして本当に有難うございました。
                    以 上。
  

  

投稿日時: 2005/08/31 16:35:27