6215 テキストA54-3中にある「全体格」について

  • 投稿者:
    新米師範の一人
  • 地区:
    大阪府
  • 支部:

 いつもお世話になり誠に有難う存じます。ご多用のところ大変恐縮ですが、下記のことについてご教示くださるようお願いいたします。
            記
 テキストA54-3、「登鸛鵲樓」の「備考」の中で、「この詩は全体格である」との説明がありますが、これはどのような詩をいうのでしょうか。詩の形態、構造上のことと思いますが、他にどのような「格」などがあるのでしょうか。

投稿日時: 2011/10/05 12:17:51

No.6219 Re:テキストA54-3中にある「全体格」について

  • 投稿者:
    新人
  • 地区:
    大阪府
  • 支部:

全体格・・・「全対格」の事と思いますが?。

対句は同じ構造のふたつの句がもたらす効果を狙い漢詩では高等技法の描写(律詩では必須)として魅力ある句と思います。

絶句では
 ①前半の二句と後半の二句が対句になっている漢詩を「全対格」と呼ぶ。
 ②前半の二句が対句になっているものを「前対格」
 ③後半の二句が対句になっているものを「後対格」

以上のように呼ばれているようです。

投稿日時: 2011/10/07 20:10:38

No.6220 Re:テキストA54-3中にある「全体格」について

  • 投稿者:
    森口雪孝
  • 地区:
    大阪府
  • 支部:
    HP委員

新人さん、的確な回答ありがとうございます。
HP掲載「登鸛鵲樓」の備考に記載している「全体格」は「全対格」の記載誤りです。早急に訂正します。
関西吟詩の教本には全対格の詩は他にもあります。中国の詩「絶句(杜甫)」、「春夜(蘇東坡)」や、日本の詩「古稀偶感(宮崎東明)」は特に知られていますので、この機会に「全対格」の詩を是非味わって下さい。(HP委員)

投稿日時: 2011/10/08 09:42:12