6345 一韻到底格 について

  • 投稿者:
    吟歴 13年生
  • 地区:
    和歌山県
  • 支部:

ご指導ありがとうございました。
 34頁の近体詩で使うと ありますが誤りでしょう か?
 ○近体詩と古体詩の違いもお教えくださいませ。

投稿日時: 2012/08/22 08:34:05

No.6346 Re:一韻到底格 について

  • 投稿者:
    森口雪孝
  • 地区:
    大阪府
  • 支部:
    HP委員

このホームページの「漢詩とは」を是非ご覧になってください。
起源に始まり、詩経[しきょう]、楚辞[そじ]、楽府[がふ]、五言詩[ごごんし]、七言詩[しちごんし]について解説があります。
唐代(628−907)に李白[りはく]、杜甫[とほ]、王維[おうい]、白居易[はくきょい]等多くの有名な詩人が生まれ、色々な法則が確立され、これが近体詩と呼ばれ、今日我々はその法則に基づいて漢詩を作ります。
唐の時代に確立された近体詩の法則を要約しますと、
中国(唐の時代)の漢字にはアクセントによって次の四種類があります。
・平声[ひょうせい/ひょうしょう] 高く平らな調子の語
・上声[じょうせい/じょうしょう] 語尾がしり上りになる調子の語
・去声[きょせい/きょしょう] 語尾がしり下りになる調子の語
・入声[にゅうせい/にっしょう] 語尾がつまる調子の語
平仄法[ひょうそくほう]漢詩を作る場合には、この平字と仄字の配列順序がきめられています。
七言絶句・起承転結[しちごんぜっく・きしょうてんけつ]一句が七字ででき、四句からできている詩を七言絶句といいます。一句目を起句、二句目を承句、三句目を転句、四句目を結句といい、これを起承転結と呼びます。
平起式七言絶句[ひょうきしきしちごんぜっく]七言絶句には平起式と仄起式があります。起句の二字目が平字である場合、平起式七言絶句といいます。
また、約束事に二四不同[にしふどう]、二六同[にろくどう]、押韻[おういん]、一三五不論[いちさんごふろん]、下三連を忌む[かさんれんをいむ]などがあります。
詳細は「漢詩の作り方」をご参照ください。古詩については前回(No6344)記載したので省略します。(HP委員)

投稿日時: 2012/08/22 15:52:03