6669 和歌の朗詠

  • 投稿者:
    吟歴 X年
  • 地区:
    大阪府
  • 支部:

十数年前になりましょうか。始めの頃、本部講習会で
和歌の朗詠では「こぶし」は使わないよう指導があったと記憶しといます。
先般の和歌の本部講習では「こぶし」をガンガン使っているように見うけられました。
半音の半音程度のこぶしは使っても詩情に影響はないでしょうかね?

投稿日時: 2014/06/09 11:46:12

No.6670 Re:和歌の朗詠

  • 投稿者:
    森口雪孝
  • 地区:
    大阪府
  • 支部:
    HP委員

 「漢詩吟詠」と「和歌朗詠」は、緩急強弱の程度を詠い分ける技術が必要です。特に「こぶし」の使い方に顕著に現れるため、緩急強弱の程度を見極めることができない方への注意点として、和歌の朗詠では「こぶし」は使わないよう指導があったことは事実です。
 最近では、副読本の採用によるアクセントが定着し発声技術が向上してまいりました。これにより声量・迫力重視の吟詠も次第に節調を重視するように変わり、漢詩吟詠で使う「こぶし」と和歌朗詠で使う「こぶし」も緩急強弱の程度を詠い分ける方が増えたことから、詩歌朗詠に必要な「こぶし」を本部講習時に指導し、より豊かな詩情表現を行うようになってまいりました。
 反面、漢詩吟詠における「豪快さ」「切れ味」が薄れ、関西吟詩の吟調・個性を発揮する方が少なくなったと感じる今日このごろです。漢詩は吟詠らしく、詩歌・和歌は朗詠らしく詩情表現して楽しみたいものです。(HP委員)

投稿日時: 2014/06/10 01:07:03