6751 本部昇格課題詩研修会 雑感

  • 投稿者:
    昭和入会者
  • 地区:
    大阪府
  • 支部:

過日の師範代、准師範の課題詩講習は、通常講習、競吟用としてはOK、しかし昇格試験用としては不適切ではなかったかと思いますが皆さんは何も感じませんか?
非常に「ゆり、こぶし」が多い。大山にいたっては起句から「揺り返し」がはいっている。段下がりや巻き込みの三’で一般的には「音階の変わる前にゆり・こぶしをいれますが」、吟詩日本で推奨の情報もなく本部教本では「三−三’」です、私の会員さんでは「ゆり・こぶし」ができません。
また、「18」譜では、三’−三−六のところでは、ワタリが入っていて三−六になっていません。全部書ききれませんが、どうでしょか

投稿日時: 2014/12/09 12:40:22

No.6753 Re:本部昇格課題詩研修会 雑感

  • 投稿者:
    森口雪孝
  • 地区:
    大阪府
  • 支部:
    HP委員

関西吟詩の本部講習会では、十数年前からアクセントを意識した講習を実施し、平成21年12月に、アクセント音階・譜名番号付きの「吟詠副読本(四句詩編)」を発行いたしました。この吟詠副読本の採用により、吟詠芸術が口伝の世界から一気に飛躍したように思われます。
しかしながら正確な吟法の伝達が可能となった反面、アクセントにとらわれ過ぎて関西吟詩として流統を継承すべき「詩心表現力」が弱くなった一面もあります。
アクセント及び譜名につけた音階は基本的なものであって、アクセントの「緩急強弱」のつけ方や個性を生かした「ゆり・こぶし」はいわば高等技術であり、本部講習会においてこのレベルの講習をしなければ、交通費を使って勉強しに来る意味がないとの指摘を受ける時期がやってまいりました。
先般、吟詩日本(秋季号)に掲載した「音階譜名表一部追加」は、許容範囲という表現をより解り易くするために音階表の表示方法を追加したものです。
吟声は、十人十色であり、「ゆり・こぶし」も人それぞれに個性を発揮できる部分です。音階の音の移動するタイミングも、基本の吟法を守っておれば、自分の個性にあった表現で良しとすればよいのです。
今後とも、本部講習会の吟詠指導におけるアクセントの「緩急強弱」のつけ方や個性を生かした「ゆり・こぶし」の使い方にご期待ください。(HP委員)

投稿日時: 2014/12/10 09:30:59