6771 漢詩の投稿と、その批判について

  • 投稿者:
    久森正詠 
  • 地区:
    三重県
  • 支部:
    中勢

新年おめでとうございます。関西吟詩・HP発展の一助にもなればと、亦、投稿を始めます。
 №6765・真瑞庵さまの漢詩投稿と、それにたいする反応の投稿について、老生の感ずるままを申しますと、真瑞庵さまの勇気に感心致しました。漢詩を自ら作り、自分で吟詠し、その愉しみを、他に分かつことは、吟詠普及の一手段として、とても大切なこと。 吟詠家は須らく、作詩も学ぶべし。これが、老生の叫びたいことです。
 亦、関西吟詩の生みの親、故・宮崎東明先生の、教え・吟詠普及の拠り所でもあります。吟詠は吟道なり作詩は漢詩道なり、剣詩舞は舞道なのです。
 この三つを三道とし、更に趣味のある方は、書道・画道を加えて、五道とすれば、誇り高く高尚な日本の文化として、若人に受け入れてくれると思うのです。若人を引きつけつつ吟詠文化を広げる・・・。
 会員を育てなければ、私達に明日はないのです。即ち、声だけを出すのでなく、詩文を味わい、作者の気持ちを・詩情を知るためにも、作詩の勉強が必要だと、是非ご理解して頂きたいのです。
 ところが、この作詩の勉強が大仕事です。 吟詠を始めて習う人、即ち、新人に作詩を強調すれば失敗する・・と、よく言われるのも事実ですが、関西吟詩のテキストには、実にうまく作詩の基本含まれています。
 だから、指導者になる方は、是非とも、作詩の楽しさを体得して欲しいです。
 以前には、指導者資格を受験するには、作詩の課題がありました。復活して欲しいとさえ思いますが、さて、前置きが大変長くて失礼しましたが、真瑞庵さまの漢詩投句に、本欄で、あのような意見を申される方の気持ちが、よくわかります。真瑞庵さまは、いろいろ考え、ご遠慮されての漢詩投稿と思いますが、「白文」に併せて、「書き下し」を付さなければ、意味が解らないのが現代の若人です。
 あの戦後政策で、英語の歌が流行し、漢詩漢文は、一気に消えました。東洋の文化も日本の伝統も、同じくです。今は、それが復活する時代です。
 ただ、惜しむらくは、関西吟詩の吟詩日本の漢詩作品発表欄や、総本部の漢詩講座で、白文と読み下しの両方が紙面にないことです。漢詩を体得された会員や先生方が、本欄のHP上に、堂々と作品を発表されたら好いなあと思っていますが、同好のグループや同人誌以外に、本欄で発表するには、とても勇気が必要・・・。
 この壁を破った真瑞庵さまに、敬意を差し上げ歓迎します。
 老生も、間もなく米寿・卒寿。死ぬまえに漢詩集の一つも世に問いたいと願いつつ、年賀状にも駄句を並べました。
 たくさん頂いた年賀状の漢詩に圧倒されつつ、今年も、作詩と吟詠を学び、教えたいと念願します。
 長文をゴメンナサイ。(寒月に 憐れみ乞うや 腰伸びず)

投稿日時: 2015/01/14 00:50:20

No.6772 Re:漢詩の投稿と、その批判について

  • 投稿者:
    森口雪孝
  • 地区:
    大阪府
  • 支部:
    HP委員

 久森正詠様、漢詩の投稿とその批判について「吟詠家は須らく、作詩も学ぶべし」のご意見ありがとうございます。
 また「白文に併せて、読み下しを付さなければ、意味が解らないのが現代の若人です」とのお気遣いも感謝いたします。
 本欄で発表するには勇気が必要かとは存じますが、この掲示板を通じて漢詩の作詩同好の輪が広がることを願っております。(HP委員)

投稿日時: 2015/01/14 01:45:03