6783 聞阪神大震災生還者備須携笛

  • 投稿者:
    久森正詠 
  • 地区:
    三重県
  • 支部:
    正洲会(中勢)

七言絶句 仄起こり上平声十一眞の韻

題名「聞阪神大震災生還者備須携笛」

 
 
 激 震 崩 家 焼 陌 瞋 

 萬 千 狂 亂 被 災 民

 正 知 埋 礫 若 無 策

 吹 笛 呼 人 奇 保 身


阪神大震災生還者に聞く 備えに須らく笛携えるべし

 激震 家を崩し 陌(まち)を焼きて瞋(いか)り

 万千狂乱す 被災の民

 正(まさ)に知る 礫に埋もれ 策無きが若(ごと)きも

 笛を吹き 人を呼ぶや 奇しくも 身を保てるを

 これは過日テレビ放映知った生還者の提案した地震対策の一つです。この人が仕事の関係で身に着けていた笛を吹いて、瓦礫の下から人に危急を知らせ、掘り起こされて、迫りくる火災からも助かり九死に一生を得た話をヒントに作詩しました。出来上がって自己満足の拙い句です。お笑い下さる方はベテラン。関西吟詩の会員さまなら、なんとか理解して吟じて下さるかも・・・。
 私は、自分で吟じ、枕元に笛を備えて地震に備えようと思っています。作詩は覚えると面白く楽しいものです。本部の夜間作詩入門講座生も、最近は漸減傾向にあるとか・・心配です。愚生も九年、津市からかよいましたが足腰弱り中断して残念です。関西吟詩の吟詠家に、お願いです。吟詠と作詩は車の両輪の如く必須です。どうぞ、お近くの方は本部の夜間作詩講座へ、おみ足を運んでください。(作詩の基本を教本で下調べしてから)
 あれから20年と4年。二つの大震災を追悼し、三つ目の巨震災を恐れ備えましょう。
 真瑞庵さま・・他、皆様の激励と、痛いご批正を鶴首して待ちます。そして、激震は必ず来ると思いつつ。
  
 「激震の 三度 襲うや 春の月」
 
 オヤスミナサイ

投稿日時: 2015/01/29 01:23:37

No.6805 Re:聞阪神大震災生還者備須携笛

  • 投稿者:
    真瑞庵
  • 地区:
    愛知県
  • 支部:
    名古屋西

面白く拝読させて頂きました。 
転句を
伝聞埋礫不無策
とするのは如何でしょうか。

投稿日時: 2015/03/13 11:50:33