6896 裏声と地声

  • 投稿者:
    まさやん
  • 地区:
    大阪府
  • 支部:

そこそこ年数が経っても、地声・裏声を理解してなく詩吟をしている人がいるように見受けられます、みなさんどう感じておられますか。
普通、話し言葉は裏声と聞いています。
詩吟は逆に地声が主、このあたりがやりにくいのでしょうか。教室を持たれている方どうですか


投稿日時: 2015/11/06 11:28:04

No.6897 Re:裏声と地声

  • 投稿者:
    shioyan
  • 地区:
    大阪府
  • 支部:

最近、吟詠界でも科学的な発声メカニズムの研究が盛んですが、ボイストレーニングの世界では
ミックスボイス・・・いわゆる表声と裏声を混ぜる技術が以前からブームとなってきています。
ところが、この前提となる表声と裏声の科学的な理論とその理解、そしてそれらを鍛える
トレーニング方法を
実践している人がまだまだ吟詠界には少ない状況です。
そもそも地声(表声)を中心に力強い声を主体に表現しようとする芸術が詩吟ですが
詩の内容によって緩急強弱をたくみに作って発声するためには、どうしても裏声の要素を理解し
裏声傾向の声を使う必要があるわけです。
力強い地声をいくら弱く発声しようとしてもできない。弱い裏声のままいくら強く発声しようと
してもできない。
これは、混ざってこないとできないことなのです。
本当の意味合いで、緩急強弱のある朗々とした吟声を作るためには、表声傾向の強い人、いわゆる
地声を張り上げてしまいがちな人は、裏声のトレーニングをする必要があります。
逆に、裏声傾向の声を出す方は、表声を鍛えて、換声点(裏声と表声の境目)をスムーズに行き来する
トレーニングを繰り返し行う必要があります。
三重大学の弓場徹教授が発声解剖生理学という発声のメカニズムを解明し、具体的なトレーニング方法を
示してくださっています。いわゆるYUBAメソッドです。

詩吟をする人にとって裏声とは、弱々しい声、ひっくり返った声という認識があると思います。
ところが「力強い裏声」「響く裏声」という要素があることを理解する人は、まだまだ少ないです。
実際にこのトレーニングを積んで行くと、表声と裏声というのはバランスの問題であり、表裏一体と
いうような区別のないものだということに行きつきます。
芯のある吟声の本質は、実はミックスボイスであるということです。

ワタシのこの話に対する展開は、このあたりにしておきます。
興味ある方とのQ&Aは、ワタシのブログで展開したいと思います。

投稿日時: 2015/11/08 10:25:38

No.6906 Re:裏声と地声

  • 投稿者:
    あすなろ
  • 地区:
    大阪府
  • 支部:
    鷹詠館

たしかに裏声・地声の解釈があいまいですね。だから、「詩吟では裏声は駄目」という通説がまかりと通っているのだと思います。いわゆる「ミックスボイス」というモノをもっと理解して頂きたいと思いますね。

しおやん先生、ここら辺りの普及に勤めてください。
声は鍛えると高音が出せるになりますが、正しい指導が為されていないように思います。

投稿日時: 2015/11/30 13:34:36