行基菩薩が詠まれた古歌について、「ほろほろと鳴く山鳥の・・」の箇所は玉葉和歌集によれば「やまどりのほろほろと鳴く・・」となっていますが、いずれが正しいのか、または教本記載のように詠えばよいのかご教示お願いします。文化祭で石童丸の構成吟詠を予定しており、和歌を挿入したいのですが、迷っています。
投稿日時: 2016/09/05 11:14:54
ご指摘のとおり(『玉葉和歌集』巻19−2627)には、行基〔ぎょうき〕の歌として、「山鳥のほろほろと鳴く声聞けば 父かとぞ思ふ母かとぞ思ふ」と掲載されています。
本件については、教本改訂委員会にいおて教本改訂時に検討いただくよう報告致します。
現教本には、「ほろほろと 鳴く山鳥の声聞けば・・・」として掲載されています。
玉葉和歌集のとおり朗詠するか、現教本の通りに朗詠するかは以下を参考にご自分でご判断してください。
【参考】
唱歌で「ほろほろと 鳴く山鳥の声聞けば・・・」を記憶されている方もおられるかと存じます。
「歌詞 ほろほろと 唱歌」でヤフー検索しますと、
題は「ほろほろと」・ 作詞 行基上人・ 作曲 成田為三として次の歌詞が紹介されています。
『ほろほろと 鳴く山鳥の 声聞けば
父かとぞ思ひ 母かとぞ思ふ 思ふ
ほろほろ ほろほろと ほろほろ ほろほろと』
『 ほろほろと 鳴く山鳥の 声聞けば
父かとぞ思ひ 母かとぞ思ふ 思ふ
思ひ思ひ 思ひ思ひ 思ふ』
また、YouTubeには、「初代鈴木吟亮の琵琶吟①ほろほろと(石童丸より)」が掲載されており、「ほろほろと 鳴く山鳥の 声聞けば 父かとぞ思ひ 母かとぞ思ふ 思ふます。」と朗詠されています。(HP委員)
投稿日時: 2016/09/05 14:03:42