よく詩吟の声についていろいろ聞かれる事があります。次の事について教えてください。
①腹式呼吸とは息を吸った時お腹は膨らむのでしょう　　か？へこむのでしょうか？逆腹式とは？
②発声のとき満腹の状態は良くないのでしょうか？空　腹の状態は如何でしょうか？
③年齢によって発声練習の時間に差はどの位有るので　しょうか？ちなみに60歳では・・・
④のどに良いと言われる食べ物があれば教えてくださ　い又逆に良くない物は？
⑤疲れがひどい時やストレスが溜まるとそれ自体に声帯を痛める要因が有るのでしょうか？
⑥空気が乾燥している状態の生活環境はのどにも影響　が有るのでしょうか？
⑦声が良く出るには朝起きて発声する迄何時間位間を　おけば声が出やすくなるのでしょうか？
⑧出吟前にのどの調子が急におかしく（ガラガラ声）　になることが有ります。何か気持ちの持ち方による　ものなのでしょうか？
以上大変初歩的な質問ばかりでございますが幾つかの質問を生徒さんからされましたが上手く説明できなくて困っています。
どうぞ宜しくお願い致します。

投稿日時： 2007/07/04 20:39:01

発声に関する疑問について、後輩にアドバイスするための参考意見として記述します。
①複式呼吸で息を吸った時にお腹は膨らむか、凹むかは自分で実施してみて下さい。床の上（布団の上）で腹を上にして何も意識せずに自然体で深呼吸してみて下さい。息を吸った時に腹は膨らんでいますか、それとも凹んでいますか。それかが答えです。
②満腹状態で床の上（布団の上）で腹を上にしてお腹に電話帳数冊を乗せて呼吸してみて下さい、そして空腹時に同じように呼吸して電話帳の上下する高さを比較してみて下さい。その高さの差が複式呼吸の深さの違いです。
③年齢によって発声練習の差はありますが、発声練習の訓練をした人としない人との差は年齢差の数倍の差があります。高齢者でもしっかり発声練習すれば、発声練習をしない若者の数倍の声が出るものです。
④喉に良いと言われる食べ物か良くない食べ物かは自分で判断して下さい。好き嫌いをせず偏食の無いバランスの良い食事が何よりです。一見物知りの意見を聞いて偏食になれば必ず体調を崩します。
⑤疲れとストレスは声の調子に直接作用します。十分な睡眠をとり平常心でいることが何よりです。
⑥空気の乾燥は喉の調子の最大の敵です。適時に「うがい」をして適当な湿気を保つのが効果的です。
⑦私の吟友で吟士権獲得者の体験から、１０時の出吟の時は７時起床では十分な声がでない、せめて５時には起きて声の調子を整えないとダメだと言っていました。起きてから４時間以上経過しないと自分の本来の声は出ないということは、自分の体験で確認して下さい。
⑧出吟前の緊張は万人が体験することです。要するにこの緊張は、普段の力以上の力を出すために自分の体が準備しているわけですから、緊張をマイナスに考えないでプラスに考えれば、きっと良い結果を出すことが出来るでしょう。喉がカラカラに渇くときは、梅干を口に入れたと想像してください、イメージするとその「すっぱさ」に反応して自然に唾液を分泌し、喉のカラカラが解消されます。
・十分な回答になっていないと存じますが、専門家ではありませんので、質問に対する参考としていただければ幸いです。（ＨＰ委員：森口雪孝）

投稿日時： 2007/07/06 02:04:40