7680 新Aその2、3教本より 結句の音階について

  • 投稿者:
    吟歴19年生
  • 地区:
    和歌山県
  • 支部:

旧教本の吟題NO61以降の収録で結句が53‘3で終わる吟法が多くみられますが旧A1~6教本の中でも53‘3に変更の必要は? 教室を預かる者としては大会等で吟ずるときは53‘3と説明していますが、変更する予定はありませんか? シンプル イズ ベストとはいかないでしょうか 7677で音階とありますが?

投稿日時: 2018/03/11 09:46:32

No.7681 Re:新Aその2、3教本より 結句の音階について

  • 投稿者:
    森口雪孝
  • 地区:
    大阪府
  • 支部:
    教本作成部

旧教本の吟題「No61」以降の収録で結句が「5 3’3」で終わる吟法が多くみられるとのご指摘ですが、「読み方のアクセント表記で「5 3’」としているのは、16題中、A63-1「題烏江亭」の「べ(3’)か(5)ら(3’)ず(3’)」、A68-2「日本刀」の「来る」の「き(3’)た(5)る(3’)」、A63-3「聞子規」の雲「く(5)も(3’)」、A68-5「自訟」の「高し」の「た(5)か(3’)し(3’)」の4題です。
「吟法」としては、「譜No1 平引き」の音階は「3」です。
また、「読み方のアクセント表記」は、頭高は(3’3)、平板・尾高は(2 3)、中高は(2 3’3)が基本です。
「読み方のアクセント表記」は詩情表現や吟じやすさを考慮して表記していますので、基本の数字以外の高さで表記しているものがあります。詩文を読み切った後の経過音で基本の高さの数字音(3)になります。
新教本(その1)でも、A13-2「常盤雪行」の結句「此の聲」の「こ(6)え(5)」経過音は(3’3)、A22-1「越中懐古」の結句「「飛ぶ有り」の「あ(5)り(3’)」経過音は(3)、A26-2「寄家兄言志」の結句「弟と兄と」の「け(6)い(5)と(3’)」経過音は(3)などがあります。
「シンプル イズ ベスト」でありますが、せめてこの詩文の読み方・この吟法は「関西吟詩の流統を継承して欲しい」との願いがこもっておりますので、次代に引き継げるようお互いに頑張ってまいりましょう。(指導局・教本作成部)

投稿日時: 2018/03/13 11:46:56