幻瀑澗の譜付けについて2点ご教示願いたいのですが。
1点目;第四句及び第六句の「似たり」ですが、同じ言葉ですが、第四句では「二’三’三」の中高、六句句目は「二三’三」の中高と出だしの高さが違っていますが、両方とも正しいのでしょうか?正しいとすれば、違いの理由はなんなのでしょうか?
2点目;第七句目、「所」ですが、平板となっていますが、欄外に「尾高(でしょうか?)」の表示がありますが、「尾高」の場合は、次に助詞が来る場合音階が下がると理解しますが、本詩の場合、次が「無く」と動詞で且つ頭高です。この場合、両者の吟じ方にはどういった違いがあるのでしょうか?よろしくお願いいたします。
投稿日時: 2018/05/28 13:04:52
回答が遅くなり申し訳ございません。指導局に報告し、議論した結果の連絡がありましたので回答いたします。
☆1点目の、「似たり」のアクセント「中高」は、「二 三’三」が基本ですが、素読の表現では「二’三’三」は、より豊かな表現の許容範囲であり、「正しい」とか「誤りである」と指摘する必要はないと思われます。
なお、もう少し先になりますが、新教本「C号」作成時に基本形に統一するよう、教本作成部で記録しておきます。
☆2点目の「所(ところ)」は、平板と尾高の両方があり、平板読みでは「ところ」の後に次の助詞がついても平板のままです。「ところで」「「ところに」「ところを」「ところは」「ところの」等すべて平板です。
尾高読みにすると「ところ」の後に助詞が付くと「ところで」「「ところに」「ところを」「ところは」は、中二高になりますが、「ところの」は例外として尾高読みの場合も平板読みとなります。
ご質問の「所(ところ)」のあとの言葉の「無く」は「所」に続く助詞ではありませんので、別の言葉のアクセントとして、切り離して発音してください。(HP委員会)
投稿日時: 2018/06/11 00:57:55