先日あるコンクールの審査委員長のご講評で、「強吟ではすべて強でなく、効果的な弱を入れる。弱吟はすべて弱声でなく、強声を入れることで、詩情も一層高まります」とのお言葉がありました。質問ですが、強声、弱声には何種類かがあるのでしょうか?音楽では、「FF,F、mF」や弱では「mP、P、PP」とそれぞれ三段階(合わせると普通の強さと合わせ全部で7種類)が普通ですが、詩吟での強弱は何段階あると考えればよいのでしょうか?強く吟ずるにしても、かなり強く出すところと、そこそこの強さで良いところもある気がします。何か(強さ弱さの区分についての)決まりはあるのでしょうか?
投稿日時: 2018/09/14 16:16:30
No.7735 Re:強声と弱声
ご指導お待ちしましたが、断念します。
投稿日時: 2018/12/16 20:28:47
「詩吟での強弱は何段階あるか、強さ弱さの区分についての決まりはあるのか」の質問に対して、明確に答えられる方は、3か月たっても誰も回答できなかったようです。指導局で論議はしても関西吟詩の統一見解としてまとめることはできません。仮に洋楽に合わせて七段階程度に定めたとしても、吟詠に適用できるとは思えません。
参考までに、戦前の関西吟詩のテキストでは、漢詩の内容によって、吟詠法として「勇吟法」「強吟法」「中吟法」「中弱吟法」「弱吟法」と5つに分類されており、それぞれの詩文の中で「強」と「弱」を使い分けて詠じていたようです。
声量・迫力・節調・間の取り方は個人の差があり、強弱の加減については十人十色です。同じ漢詩であっても一人ひとりが「強」と「弱」の使い分けが異なって当然と言えます。
詩吟において、洋楽のように「強」と「弱」の段階をつけることは、個性の表現を制限するようで、難しいと考えられます。素晴らしい吟詠を聴き、その詠法をまねて自分なりに強弱をつけることで、詩情表現を行なえば良いと思われます。(指導局:森口雪孝)
投稿日時: 2018/12/23 23:54:24