789 陰旋法と陽旋法について

  • 投稿者:
    新人ー2
  • 地区:
    大阪府
  • 支部:

教室で新体詩の「道程」を習いました。高村光太郎の詩集を思い出し、この世界の素晴らしさに感動しました。好きなときに詠えるように勉強したいと思います。
そこで教本に「陰旋法と陽旋法」の音譜がありますが、この事について御教授お願いします。
詠い方に違いが有るのでしょうか?

投稿日時: 2007/07/20 18:21:23

No.791 Re:陰旋法と陽旋法について

  • 投稿者:
    森口雪孝
  • 地区:
    大阪府
  • 支部:
    HP委員

・新体詩の勉強が出来て良かったですね。吟詠を将来に引き継ぐためには、詩歌朗詠も取り入れていく必要があると思います。
・「陰旋法」と「陽旋法」の違いですが、「和楽」と「洋楽」と理解すれば分かりやすいと思います。
・「陰旋法」は「ミファラシド」の5音階を使いますが、「陽旋法」はこれに「レ、ソ」が加わります。
・コンダクターの鍵盤の配置を見ていただくと更に分かりやすいと思われます。
・吟詠と短歌(和歌)は「陰旋法」であり、俳句と新体詩は「陰旋法」と「陽旋法」を取り入れています。
・「陰旋法」は日本的な哀調・重厚さを表現するのに対し、「陽旋法」は明るさ・晴やかさを表現するよう作譜されています。したがって詠法も違いがありますが、基本は素読力が重要であり、詩の心の表現力によります。
・1日10回を10日歌い込めば本を見ないで練習できることと思います。ここからが本格的な詩心表現練習のスタートです。1日1回を1年続ければ、そこそこ人前で発表できる自信が付きます。
・新体詩を1題完璧にマスターすれば、教本掲載の残り5題は会得するのにそれほど苦労することはないと思います。実行してみれば案外簡単なものです。
・詩歌朗詠を普及させて若い世代の関心を集め、吟詠の流統を継承してもらいたいと思う今日この頃です。(HP委員:森口雪孝)

投稿日時: 2007/07/22 02:28:18