会員の近作

秋季号(159号)課題 「聽蟲聲」 [ちゅうせいをきく]

聽蟲聲

読み方

聽蟲聲 ちゅうせいをきく
蕭然たる庭院桂香浮び しょうぜんたるていいんはいこううかび
一夕籬邊氣流る いっせきりへんこうきながる
耳を傾く露叢哀切の響き みみをかたむくろそうあいせつのひびき
亂蛩喞喞として悲秋を訴う らんきょうしょくしょくとしてひしゅうをうったう

解説
 「聽蟲聲」の詩題は、どの様な状況(季節・場所)
で虫の声を聴き、どの様に感じたかを表現すれば良い。
 季節を考えると「秋」であるのでテキストの「漢詩
の作り方」の秋の項目がある七十七頁〜七十九頁 又、          
八十二頁〜八十四頁を参考にして組み立てました。        
 先ず、転句下三字に「聲切切」を選び上に関連する        
詩語を二字・二字と加え、結句の下三字には、感情を         
表す為に「訴悲秋」を選び上に二字・二字の詩語を加        
えました。        
 これで「韻」は「尤韻」と決定したので、起承の下         
三字を尤韻の詩語より「桂香浮」と「氣流」を選び        
上の各四字の詩語を加え、一応作詩は終わりました。        
 然し讀み返して見ると、轉句の「聲切切」と結句の         
「喞喞」は意味が重複している様に思われるので、轉        
句下三字を「哀切響」に変更して完成しました。        
 作詩後一度は必ず讀み返す事を心掛けて下さい。

           秋季号受付 七月一日〜十日迄

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