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吟者:山口 華雋
2005年2月掲載
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城東の莊に宴す
<崔敏童>
じょうとうのそうにえんす
<さい びんどう>
一年始めて有り一年の春
いちねん はじめてあり いちねんのはる
百歳會て無し百歳の人
ひゃくさい かつてなし ひゃくさいのひと
能く花前に向かって幾回か酔う
よく かぜんにむかって いくかいか よう
十千酒を沽うて貧を辭する莫れ
じゅうせん さけをこうて ひんをじするなかれ
城東莊
これは自分の従兄の崔景童(さいけいどう)が王維の〔車罔〕川( もうせん)莊の対岸に建てた別荘で長安の東郊にあった玉山草堂
百 歳
人生百年というのが当時のきまり文句であった 荘子(そうし)に上寿 (じょうじゅ)は百歳とある
十 千
千銭の十倍 美酒斗十千(びしゅとじっせん)といって酒の価(あたい)の高いこと
沽 酒
酒を買ってくること
一年が終われば新しい年の春がおとずれてくる。春はこのように永遠にめぐってくるが、こうして百年をかさねても、 百歳まで生きる人はひとりもいない。
このように、咲く花の前で、互いに酒を飲んで、いったい一生のうちに何度酔うことができるだろうか(そう度度は あるまい、今日一日は存分に飲もう)一万銭で酒を買ってこいよ。金がないとか、金がなくなるとか、さもしいことを いうものではない。
起句 全唐詩には「一年又過一年春」とある。この詩の構造は平起こり七言絶句の形であって、 上平声十一眞(しん)韻の春、人、貧の字が使われている。
結
句
転
句
承
句
起
句
崔敏童
生没不詳
初唐の詩人。河南博州、今の山東省東昌府の人。
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